2008年09月02日

シティゲート

080902_3.jpg実は町田に住んで10年来知らなかったのですが、旧東急ハンズ、今minaになっているビルの横にあるモニュメントは黒川紀章の「シティゲート」(1983年)という作品。ご本人はその後すっかり忘れたか実は関知していなかったかわからないが、学生時代に同人誌を黒川さんに送りつけたことがあって、そうしたら丁寧に豪華な三つの作品集を送っていただきとても感激したことがありました。小学校から高校まで生活圏にしていた松戸には「アーバンヒル松戸」(1980年)がありました。もちろん当時は建築なんて興味があるわけではないし黒川紀章の名前は知らなかったけど、まだ出現したてのレンタルレコード屋がテナントとして入っていて、よく行くたびに、中を歩いていると思ったらいつの間にか外に出ているという、体験したことのない空間の面白さにどこか心を揺さぶられていました。
今「シティゲート」を見て思うのは、黒川さんというのはディテールの妙や細かいギミックで建築メディアにウケるわけではないけれど、一般の人にわかりやすいインパクトのある建築をそのたびに「発明」してきた人なのではないかなぁ。ということです。
ゆるい批評でごめんなさい。今「シティゲート」の足元は工事中です。良くなるといいですね。
posted by 大川信行 at 16:51| Comment(2) | TrackBack(0) | ●批評・文化活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕が小学生の頃、当時は関西に住んでいたのですが、黒川さんの「国立民族学博物館」によく行きました。時々は学校の先生に連れられて友達と行ったものでした。世界各国の文化に触れることができ、当時としては珍しい、ビデオブースに感動したものでした。その時の僕らにとっては、丹下さんのオリンピックプールのようなフォルムの力強さではなく、大川さんの言うような「わかりやすい建築」だったような、今から思えばそんな思いがあります。
Posted by 小口滋久 at 2008年09月15日 22:56
あまり評価する人はいないのかもしれませんが高田馬場のビッグボックスも、駅前の構えとしては印象深い作品だと思っています。福岡銀行本店も見に行きましたが、いいと思いました。どれも、大きく伝わってくるものがあるんです。
Posted by 大川信行 at 2008年09月19日 03:14
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