http://www.pref.aichi.jp/0000029283.html
今回は、私にしては少しめずらしく?古屋の高齢者施設への再生プロジェクトの講評を担当したが、他に気になったのはやはり、星が丘の駅前にできた中電のショールーム「e-生活情報センター『デザインの間』」だった。昨今は、他にも屋上や壁面緑化を前面に押し出した作品も目立ってきた印象。
屋上や壁面緑化は研究や仕事がらここ20年弱何らかの形で関わってきたのだけど、共通していえるのは、維持管理のヴィジョンや持ち主の心構えの有無で選択すべきデザインが大きくかわること。とかく完成時の見栄えにこだわりがちだった建築は、これがずれてしまうことも少なくないように思う。
こうした意味で、逆に仮設建築物や存続期間がある程度イメージされた建物では、年限による維持管理のイメージがわきやすいため、中電の運営するショールームのような建物では、これが合致しやすい印象だ。
ふわっと軽い緑のカーペットが施された屋根が印象的なこの建物が、「緑豊か」な状態で、存続されて皆に親しまれる空間を提供し続けられるといいなあと率直に思った。