2010年11月01日

庭の検証:「スケール感」を考える

前回のブログで足早に書いてしまった庭のことを何回かに分けて、ゆっくり考えてみたいと思います。
「庭」は関わるほどにおもしろいと思うことの1つに「スケール感」というのがあります。bl_1011_3.jpg
建物がどんなsite(敷地)にあるのか、建築家が意図しているものは、建物の外観にあらわれてくるものですが、これとどう向き合うのか、という部分は、ランドスケープデザインに関わる者としてはいつも考えさせられます。
ちなみに、ここでいるsiteは敷地境界線に囲まれた部分ではなく、建物が考えられている射程距離のような範囲をイメージしています。敷地境界線内しか考えられていない建築もあれば、地域、都市或いは環境や宇宙、はたまたメディアというスケール感をもつ建築もありますよね。
bl_1011_1.jpgでも、その「スケール感」では、建築主とのギャップもありえるし、機能の転換によってかわることもあります。このお仕事は建築家とのコラボではなく、建築主からの依頼で、コラボはあえて求められず、建築のアナロジー(類似)にならないこと、でもシンプルなデザイン性はほしいこと、建物に対峙もせず違和感の生じない緑のやわらかい空間でもあることも求められました。裏庭に仮植されていたここで育った植物達の居場所や自転車、動線など、諸所の機能はもちろん確保した上で。
いろいろなものに折り合いをつけるのもランドスケープデザインに関わる者の仕事だたとつくづく思います。
(写真上:工事完了時、写真下:工事前)


posted by 山内彩子 at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ●庭とランドスケープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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