2007年10月13日

国際日本庭園シンポジウムに思う(その1)

9月からここまでのバタバタの合間に第5回国際日本庭園シンポジウムに行ってきました。(9/15-)
私の庭研究についての2大恩師の一人、龍居竹之介先生が会長をつとめられている日本庭園協会主催(国際日本庭園協会と共同主催)のイベントです(ちなみにもう一人の恩師は横山正先生です)。
初日しか参加できませんでしたが、様々なことを考えさせられ、またいろいろな人々に会って有意義な時間を過ごしました。
「日本庭園」(Japanese Garden)といわれる庭は、特に海外では玉石混交で、名前ばかりのものも少なくありませんが、今回、紹介されたオランダのハーグ市にあるクリンゲンダール公園(Clingendael Park)(のレポートはとても興味深いものでした。公園の森の中にあるこの庭園は、4月から6月の6週間だけ公開されるもので、外の者からすればいわば秘園です。
維持管理されているヨハン・フェイエン氏(Mr.Johan Feijen)の発表の内容にみられる庭全体から苔やその他の植物、添景物1つ1つへの造詣の深さや維持管理への工夫、また「一番嬉しいのは日本人のお客様が故郷にいるようだと感じると言ってくださること」というコメントに、「日本庭園」というものの意味を再考させられました。行ったことがなくてもいい庭なんだろう、という印象をうけるのは、美しい写真だけでなく、人が力を入れたくなる庭の価値とそれを正しく評価して注力する人の営みがシンクロしてこそだなと思いました。(つづく)
posted by 山内彩子 at 11:22| Comment(0) | TrackBack(1) | ●批評・文化活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 公園公園(こうえん)には、次のようなものがある。市街地の一区画に草木を植え、噴水をつけたりして憩いの場としたもの。市街地の一角に子供の遊び道具を設置し、遊び場として整備したもの(児童公園)。動物、植物..
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