2007年11月17日

建築士法:設計者も責任持ちたい1

建築士法の改正も行われていますが、事務所の標識が面倒なことになっています。「登録の期間」の表示が追加されました。更新のたびに標識書き換えるの・・?そろそろ世の中何かとシンプルにしていこうという発想が必要だと思いますが。
そんなことより、なぜ設計者には瑕疵担保履行責任が問われないのでしょうか。売主と請負者だけですよね。品確法からしてそういう構造です。
設計事務所には供託の義務も保険への加入の義務もありません(法的には)。「あの事件」で責任を取りきれなかったのはデベロッパーとゼネコンだけではありません。誰より設計者だったはずです。


posted by 大川信行 at 11:34| Comment(4) | TrackBack(0) | ●CM・分離発注 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、京都/工房善 加藤です。
いつもお世話になります。

「設計者も責任持ちたい1」を読んで一言です。

どこかの施設の食堂を想像してください。
栄養士さんが毎日のメニューを栄養価を考えながら献立を決めます。
そして調理師さんが調理し、お客さんに出します。

さてそんなある日、作った食事で食中毒を出してしまいました。

早速保健所から検査が入り、営業停止の処分が出ました。
このとき責任者として保健所の応対をするのは調理師です。

直接調理(製造)したものが責任をとります。

我々設計士はこのケースでいえば栄養士ですね。

施主のための建物を設計し管理をします。

しかし、直接の製造者ではありません。
自分が一日中現場にいて隅から隅まで指図するわけではありませんね。

工事会社の現場責任者(職人さんがほとんどですが)の人からでた施工報告書に基づき検査をします。

隠れた部分の検査まではやっぱり出来ません。

だから製造者で無い限り知り得ないことについての責任は取れません。

よって設計士は瑕疵保証を担保すべき当事者にはなり得ないのです。

自分の関わった部分の責任は、建築士賠償責任保険でまかないますね。

私はそう思っています。

ちなみに姉歯氏の罰せられるべき罪状は詐欺罪だと思います。
建築基準法や建築士法の埒外の罪だと思います。



Posted by 加藤 善彦 at 2007年11月17日 16:52
加藤さんコメントありがとうございます。
設計者は設計業務そのものに不法行為責任を負います。設計図書の瑕疵に対しても責任を持っていると思います。また監理についても不法行為責任を問われると思います。よく知られるように設計行為には「図書作成の請負」の要素と委任の要素が混ざっていて、設計の不法行為責任とは結局設計図書の瑕疵ということになるような気がしますが、この部分は栄養士と調理師と食中毒の例では汲み取れない部分だと思います。今日の記事の続きになってしまいますが、建築士賠償責任保険がここにきても法的に義務付けられないのはどうしてなのだろう、と思ったわけです。
Posted by 大川信行 at 2007年11月19日 14:40
こんにちは、森です。

なかなか、興味深い論戦ですね(笑)

昨日、CM協会主催のCMR向けのCM賠償責任保険の説明会に参加してきました。

内容としては、パンフレットの一文を引用しますと、

「この保険は、日本国内において行った、補償の対象となる業務を遂行するにあたり、職務上相当な注意をしなかったことに起因して、保険期間中に損害賠償請求がなされ、結果としてCMRが法律上の損害賠償責任を負担した場合に被る損害について補償限度の範囲内で保険金が支払われます。」

また、CM協会の会員でCM協会が定めたCM業務を行った場合が対象となるようです。

CMRが責任を負うのは、善管注意義務と第三者賠償との位置付けで構築されていると説明がありました。

内容としては、僕たち小規模物件を主に扱っているCMRには「帯に短し襷に長し」ではありますが、出来上がった事に一定の価値があると思いました。

法(国)に網をかける様に要請して行く事も大切ですが、建築士自らが襟を正し、自らの責任自覚し社会的責任を持って業務を行う事が大切だと思います。その意味でCMAでは倫理規定を最重要に会を構築してきました。志ある仲間が集う事で大きな力となり社会をも動かす。そんな意気込みです、皆さん、一緒に頑張りましょう!
Posted by at 2007年11月20日 11:20
森さんこんにちは。
CM協会の保険の説明会はこちらでも29日にあるようですね。まだ予定していないのですが、行ってみようかな・・会員でなくてもいいのかな。
Posted by 大川信行 at 2007年11月20日 13:07
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