ご無沙汰しております。
東北関東大震災におきましては、被災および被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
何か、できることはないかと思いながらも、まだ具体的なアクションは起こせていないところです。復興において、建築士として、また造園家として、具体的にお役に立てるところがないかとも思っております。
また、昨年から福島県でのお仕事を通して、少し地理感をもちはじめた地域での大きな災害状況を目の当たりにして、穏やかな気分ではいられないところです。進行中の現場は内陸部でかつ岩盤が強かったようで、建物への地震そのものの被害はほとんどなかったようですが、あと4日で完成、という建築工事がとまり、搬入予定の建具が仙台の工場にあったため、ほとんど壊れてしまってまだ目処がたっていない。また、足場がはずれたところだったので、まさに今回担当している外構工事に入るタイミングでした。また、原発から50kmのあたりです。
地震時、山内は、4月からの保育園を前に、昨年生まれた赤ん坊を見ながら仕事をしている時だったので、子供を抱えて机の下で踏ん張っていたのがまだ生々しい記憶です。我が家のマンションもRCの雑壁に若干のひびが入ったり、伸縮目地の際のモルタル充填のみの部分がぽろっといったり、被害なきにしもあらずでした。躯体など根本的な損傷はないものの、細かいところでは弱いところが浮き彫りになったのも事実です。(今年の大規模修繕後でなくてよかったような微妙な心境・・・)
都内でも、灯篭が倒れた、石積の塀が壊れたといったご相談の電話が入ってきています。建築と異なり、明確な基準がなく、悪いことばでいうと「テキトー」につくってしまっている外構部分においては、地震時とても心配であることが浮き彫りになっている気がします。小さな心配にもがんばって相談にも乗らせてただき、できることから、と思っている昨今です。